スイスアルプスの旅で人気No.1とも言われるマッターホルン界隈を訪れる際、この街は避けては通れない。旅程に宿泊が伴えばここ一択であろう。美しいアルプスの山々に囲まれた谷に佇み、外の世界から隔離された街、ツェルマット。全方位の山へのアクセスが集中するベースであり、山の旅を楽しんだ観光客の疲れを癒すリゾート感に満ちた街。
ここでは、ツェルマットの街について紹介する。また、ツェルマットから広がるアルプスへの旅については別ログで紹介しているのでこちらも併せて。
駅を降りれば、そこは外の世界から隔離された別世界。
ツェルマットに観光で来る場合、最後は鉄道を使うことになると思う。車やバスでアクセスしようとしても一般車両(色々調べてみるとガソリン車と記載があるので厳密には少し理解が違うかも知れないが)は1つ手前のテッシュ駅で駐車し、最後は皆同じスイス鉄道(登山電車)に乗って向かうことになる。
登山鉄道でツェルマットがある谷に抜けた際、一気に外の世界から隔離された別世界の様な感覚に包まれた。実際にツェルマット駅を降り、街を歩くと気付くが、道は狭く複雑で、地元の車やバスも小型(と言うか、実際に一般より小型だ)が多く、基本的な移動手段は徒歩。この街は、観光客の心に安らぎを与える、何か特別な雰囲気を持っている様だ。
駅前。基本は徒歩で街中アクセス出来る。荷物がある場合は、乗り合いタクシー(小さい車両に人と荷物が山積み)やバス(大きめの道しか通れない)や馬車(どちらへ?)。車は殆ど見かけない。基本街中は歩行者天国で、少し昔にタイムスリップしたかのよう。心に安らぎを感じさせる。
しかし、侮るなかれ。流石の有名観光地、繁華街エリアには生活に不自由しないであろう環境と、旅を盛り上げてくれるであろう活気が兼ね備えられていた。前述のゆとりの感覚との融合が見事。心地良いリゾート街だ。ツェルマットにしか出せないであろう独特の雰囲気、私はファンになった。
日本との関係も太い(?)ツェルマット
街中で、提携都市の記念モニュメントを発見。どういう訳か日本の街だけ。それだけ日本との提携関係が多いということか。
妙高高原さまですかー。と思っていたらお隣に、京都さま。
あ、富士河口湖さまも。
ツェルマットからでも(ツェルマットだからこそ)楽しめるマッターホルン
スイス側からマッターホルンを存分に楽しめる街と言えば、立地的に恵まれているツェルマットだけ、と言われる様だ。それ故ツェルマットは有名になったのだろう。ガイドにも出て来るビュースポットから、そのマッターホルンの姿をしっかり押さえる。
まずは日本人橋。日本人が多く足を止めて写真を撮るから?真相如何、確かに足は止まった。
そしてマッターホルンビューポイント。名前のまま。よく見る風景に生で出会えた。
ツェルマットは街そのものも魅力がある。
ツェルマットは、そこをベースとしたアルプスの山々への旅が主役となる為、宿泊地として控えめな印象だが、旅を十分に盛り上げてくれる魅力ある街であった。隔離された特別な世界感、そしてそこから始まる山々への旅に繋げてくれるワクワク感。このエリアの旅を終始印象深いものにしているのは、間違いなくツェルマットの存在もあってこそだ。
決して便利では無くとも、それを受け入れむしろ楽しみ、全体として完結するスタイルというものがこの街にはある気がする。この街が実現している社会のカタチは、どこか憧れを感じた。そんな別視点での気づきも得た街だった。
ツェルマットを訪れる際には、この特別な雰囲気を自分の感覚で味わって。
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